「働く」ことを考える課

「働く」ことに悩んでいる人たちに、少しでも勇気や元気を持ってもらえるように、「働く」ことを前向きに、そして色々な視点で考えていきます。

上司と部下の対話不足が生む、不安、不満、不信

time 2017/12/16

上司と部下の対話不足が生む、不安、不満、不信

【上司と部下の対話不足が生む、不安、不満、不信】

 

仕事では、自分の思いのままに仕事を進めることは出来ません。

会社や上司の意向に基づき、仕事を進めていくことが必要です。

しかし上司も忙しく、なかなか対話が出来ない状態では、上司の意向を確認することが出来ません。

そして対話が不足している状態で仕事を進めていると、上司と色々なズレが生じてくるようになります。

そしてこのズレから、上司や会社に対する不安や不満が生まれ、そして不信につながっていきます。

事例から、少し考えてみましょう。

 

短くても伝わる対話「すぐできる」技法 (働く人を育て、組織力を最大にする)

 

 

【ある会社の上司と部下の対話不足】

まず、よく起きる上司と部下との対話不足の事例です。

 

ある会社で、新しい事業を立ち上げるために、色々な部署からメンバーが集められ、一つのプロジェクトが立ち上がりました。

そのプロジェクトメンバーは、通常の自分の仕事をこなしながらも、モチベーション高く、使命感を持ってプロジェクトに取り組んでいました。

当然、時間外や休日なども返上しての取り組みになっていきます。

それでも、使命感に燃えるメンバーたちは、誰一人文句も言わずに、会社としての新規事業の立ち上がりを目指して、必死に頑張っていました。

 

しかし、そのプロジェクトを管轄する上司は常に忙しく、なかなか進捗状況などを報告できていませんでした。

 

その後、上司に報告するタイミングが無いまま、プロジェクトは進行していき、プロジェクトメンバー全員が納得のいく企画が固まってきました。

 

その段階でようやく、プロジェクトリーダーが忙しい上司を捕まえ、報告することが出来ました。

時間をかけてメンバーみんなで考えた企画です。

当然、良い返事がもらえるものと思っていました。

 

ところが、上司が考えていた企画とは大きくずれていたようで、思いっきりNGをくらいました。

企画を考える前提条件から、かなりのズレが生じていたようです。

その前提からズレていますので、最終的な企画案は、更に大きくズレることとなり、上司とプロジェクトメンバーとは、全く折り合うことが出来ませんでした。

 

メンバーのモチベーションは大きくダウンし、退職する人まで出てきました。

そしてそのプロジェクトは頓挫してしまうことになります。

 

では、お互いの立場で、どのようにすれば良かったのでしょうか。

 

【上司の対話不足の問題】

まず上司の問題です。

プロジェクトが動き始める前に、プロジェクトリーダーと十分に、考えのすり合わせを行い、ある程度のゴール目標の共有が必要でした。

そして、キックオフミーティング等を実施し、プロジェクトメンバー全員にも、自分の想いなどを伝えることも重要なことです。

また、自分が上司であれば、どんなに忙しくても、進捗を確認する必要もあります。

確認する手段は、電話やメールなど、いくらでもあります。

 

仏の心で鬼になれ。:「上司道」を極める20の言葉

 

 

【部下の対話不足の問題】

そしてプロジェクトリーダーとメンバーの問題です。

まず、プロジェクトが立ち上がった目的の理解が不十分です。

最初の段階で、プロジェクトとして集められたメンバーは、その目的を十分に会社や上司に確認し、理解をしておくことが必要でした。

そしてその後は、プロジェクト側からも上司への報告が、やはり必要でした。

そして都度、上司の判断を仰ぐことが必要でした。

報告や確認の手段は、これもいくらでもあります。

 

部下論: 上司に評価される20の法則

 

 

【対話不足が生む、人の心理】

対話不足から生まれる、人の心理を考えてみました。

 

【想像から不安を抱く】

対話の不足から、正確な情報が十分に伝わらず、人は不十分な情報で様々な想像をし始めます。

そしてその想像から、仕事に対する不安を抱くようになります。

この仕事は自分に出来るのだろうか、この会社は大丈夫だろうか、この上司とうまくやっていけるだろうか、などの不安な気持ちです。

 

【誤解から不満が募る】 

そして想像から抱いた不安は、徐々に誤解となり、その誤解から不満が募っていきます。

こんなに頑張っているのに、なんで自分にこの仕事が出来ないんだ、なんで会社はもっと自分のことを考えてくれないんだ、なんで上司はもっと自分の意見を聞いてくれないんだ、などの不満の気持ちです。

 

【誤解は不満を不信に変える】

誤解から募った不満は、誤解をさも事実のように人の心に刻んでいきます。

そしてさも事実のように刻まれた誤解は、不満を不信に変えていきます。

そもそもこの仕事は私には合わない、この会社は何にもしてくれない、上司は動いてくれない、などの不信感です。

 

そしてその不信感から、退職に至ったり、人によっては鬱になったり、していきます。

 

対話の不足は、本当に恐ろしい循環を作っていくのです。 

 

ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術

 

 

【おわりに】

 対話は、どのタイミングでも出来ます。

そしてどのタイミングでも、対話することで分かり合うことが出来ます。

いつでも修正は可能なのです。

 

上司の立場としても、部下の立場としても、対話の重要性を十分に認識して、強く意識して対話の機会を持つようにしましょう。

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

down

コメントする




自己紹介