2018/04/14

【インフルエンザの大流行より、リスク管理を考える】
【平成30年のインフルエンザ大流行】
平成30年に入り、インフルエンザが大流行しています。
平成29年の11月からのインフルエンザの患者数は、調査を始めた1999年4月以降で最多となったようです。
私の周りでもインフルエンザにかかった人が本当に多く、色々な職場で、実際に仕事に影響が出てきています。
ある部署では、約20人の従業員の中で、毎週約4人がインフルエンザで休んでいるという状況で、5人に1人の割合で、順番にインフルエンザに感染しています。
中にはインフルエンザにかからない人も、もちろんいますので、その人にかかる仕事の負担も相当なものでした。
今回は、このインフルエンザの大流行から、リスク管理について考えてみたいと思います。
【インフルエンザの予防】
【個人のリスク管理】
うがい、手洗い、マスク、睡眠、栄養、そして予防接種と、個人でとれるリスク管理は色々とあります。
特に冬の時期は、忘年会や新年会などの飲み会、また年末や年度末に向けて仕事も忙しく、体調も非常に崩しやすい時期です。
この時期にしっかりと節制するなど、自分の体調に関するリスク管理は、個人の責任として取り組みたいことです。
そして何かあったときのために、自分の仕事を誰でも見えるように、そして誰でも分かるようにしておくことも必要です。
よく、色々なデータを自分のパソコンのデスクトップに置いておく人がいます。
これは、自分にしか自分の仕事を見ることが出来ない状況に、自分でしてしまっているということです。
個人のリスク管理として自分の仕事を、誰もが見ることが出来るように、そして誰もが分かるように、共有のフォルダなどを作成して、そこに保存しておくことや、自分の行動について上司に常に報告しておくことなど、日ごろから出来るリスク管理もあります。
このように、もし自分がいなくなったとしても、お客様にご迷惑をおかけしない状況は、日ごろから作っておくことが必要です。
【組織のリスク管理】
インフルエンザの予防接種については、組織の福利厚生として実施しているところと、本人の意思に任せているところとがあります。
私は組織としてのリスク管理を考えると、組織の福利厚生として、インフルエンザの予防接種はするべきだと考えます。
それほど高いものでもありませんので、こんなところで、ケチらないで欲しいと思います。
しかし、予防接種を受けたとしてもインフルエンザにはかかります。
その場合のルールも決めておくべきです。
本人がインフルエンザにかかったら5日間は休むことにする、家族がインフルエンザにかかったら2日間は休んで様子を見るなど、他の従業員に影響の出ないリスク管理です。
そして、以下のようなことがよくあります。
「○○の件で確認したいことがあるのですが」と、ある会社に問い合わせたとき、
「担当の××はインフルエンザで今週いっぱい休みです。分かるものがいないので、来週またお電話ください」などと、平然と言われるということです。
この時の私の心境は、「?????」です。
別に私は、その人個人に仕事を頼んでいるのではなく、その会社に仕事を頼んでいるのです。
つまり担当が休みであっても、組織としてお客様の対応はするべきことなのです。
そのためにも、組織としても仕事は個人だけが管理するのではなく、組織として管理できる体制を作っておくことが必要です。
もし分からなかったとしても、「分かりません」で終わらせては絶対にいけません。
お客様からの問い合わせや要望などの対応については、担当者が不在であっても、組織として対応するべきことです。
【改めて感じるリスク管理の大切さ】
個人も、組織も、色々なリスク管理が必要です。
特に冬場のインフルエンザに対するリスク管理は、非常に重要です。
いつ誰がインフルエンザにかかるか、全く予測が出来ません。
そのことを前提に、仕事が滞らないためのリスク管理が本当に大切だと、平成30年のインフルエンザ大流行から、改めて考えるところです。
是非皆さん、日ごろの体調管理や仕事の仕方など、より一層注意をしておきましょう。
私も注意します。