「働く」ことを考える課

「働く」ことに悩んでいる人たちに、少しでも勇気や元気を持ってもらえるように、「働く」ことを前向きに、そして色々な視点で考えていきます。

引っ越し作業の現場から、仕事の段取りやマネジメントについて考える

time 2018/04/05

引っ越し作業の現場から、仕事の段取りやマネジメントについて考える

 

 

【引っ越し作業の現場から、仕事の段取りやマネジメントについて考える】

 

ある会社の引越し現場の事例から、リーダーとしての仕事の段取りや、マネジメントについて考えてみたいと思います。

 

こいつできる! と思われるいまどきの「段取り」

マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

【引越し現場の状況】

ある会社が引越しをするということで、そのお手伝いに行ってきました。

その会社は、業績が好調で社員も増え、同じビルの別の階に3倍くらいの大きなスペースを借りるようにしました。

今回は、その別の階に移る引っ越し作業でした。

【和やかに始まった引っ越し作業】

私は、いつもその会社にお世話になっており、少しでもお役に立とうと、気合を入れて引っ越し作業に参加をしました。

休日に行われたその引っ越し作業は、その日に出社できる従業員が出社して行われました。

私も含めて、もちろん引っ越し作業をする仲間は、全員顔見知りです。

和やかに引っ越し作業が始まりました。

そしてその引越しでは、机やロッカー、複合機、パソコンなど大きな荷物や機器類は専門業者に任せ、それ以外の作業はその会社の従業員で行うということでした。

【各自の判断で作業開始】

しかし特別朝礼なども行わず、それぞれが各自の判断で作業を始めました。

私はリーダーに、当日の作業の段取りを確認しましたが、いつも仕事ではリーダーシップを発揮するリーダーも、引っ越しには慣れていないのでしょうか、また通常の業務も忙しかったのでしょう、あまり具体的に段取りをしていな様子でした。

【小さな荷物を運び込んだ場所が実は・・・】

そこで、周りの人と相談をしながら、まず引っ越し業者が来る前に、私たちで小さな荷物を運ぶことにしました。

リーダーは、自分の荷物の片付けに没頭しています。

そして小さい荷物を新しい事務所に運びましたが、誰も新しい事務所のレイアウトを把握していません。

適当な場所にその小さな荷物を置き始めました。

更に、次から次へと段ボールに入った書類関係などの小さな荷物が、同じ場所に運び込まれていきました。

ところが、その小さい荷物が積まれているその場所は、実は机が並ぶ事務スペースだったのです。

業者が机を運び込んでくるときに、その小さい荷物を別の場所に移すという、大きな作業が生まれてしまいました。

【 キャビネットを組み立てた場所が実は・・・】

また新しい事務所には、新しいキャビネットも発注されていました。

ところがキャビネットのモノだけを発注しており、配達業者は配達だけして帰ってしまいました。

組み立て作業は全てこちらの仕事です。

たまたま工具を持っていた従業員を中心に、組み立て作業を始めましたが、リーダーはすっかり成り行きに任せているような状況でした。というより、自分の荷物の片付けだけで、いっぱいいっぱいだったようです。

そしてそれらを組み立てた場所は、実はそのキャビネットを配置する場所ではなく、改めて組み立てたキャビネットを、別の場所に運ばなければならなくなりました。

更に上下や前後もよく確認しないまま組み立てたのでしょう。

ちぐはぐな組み立て状態で、一旦ばらしてまた組み立て直すという作業も発生しました。

【不満の残る引っ越し作業】

そして少し時間も経過し、大分片付いたところで、従業員から笑い声も聞こえてき始めました。

その人たちは、手が空いています。

しかし別の場所を見たら、一人で書類や備品などを段ボールから出しながら片付けている人がいます。

手が空いているなら手伝えよ!と思い、私は部外者ではありましたが、一緒にあちらの方を手伝いましょうか、と声をかけました。

 

そしてまだ完全に片付いた状態ではありませんでしたが、時間になったと従業員が帰り始めました。

 

そして私も、お約束の時間がきて、失礼をさせていただきました。

 

結局、沢山の人が引越し作業に関わったのに、その日のうちに作業は終わりませんでした。

 

あまりの段取りの悪さに、マネジメントの全く無い状態に、私は非常に不満を感じながら、モヤモヤとした気持ちのまま帰ることとなりました。

 

仕事の9割は「段取り」で決まる!

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【引っ越し作業の問題点の抽出】

さて今回の引っ越し作業では、どこに問題があったのでしょうか。

是非考えてみてください。

 

いかがでしょうか?

 

1.引っ越し作業をする前段階で、当日の段取りが全く出来ていない

2.引っ越し作業当日は、全体を見ながら指示を出すべきリーダーが、自分の荷物のことでいっぱいいっぱいになり、全体を管理できていない

3.朝礼もまともに行われず、その日の目標も、スケジュールも、役割分担も、全く無い状態での引越し作業

4.結果、二度手間三度手間が発生し、相当に生産性の低い作業となる

という私なりの問題点の抽出です。 

 

【今回の引っ越し作業のあるべき姿】

ではどうすれば良かったのか、私なりに今回の引っ越し作業のあるべき姿を考えてみました

1.これだけの大きな作業を行うためには、当日の段取りや役割分担などを、リーダーが明確に決めておく

2.そして中心的人物に、前もってこの段取りを伝えておく

3.出来ればグループを作って、グループリーダーを設定し、それぞれに責任を与える

4.リーダーは作業を始める前に全体朝礼を行い、その日のゴール目標、作業スケジュールや役割分担などを明確に伝える

5.リーダーは作業に入らずマネジメントに徹し、全体を見ながら必要な指示を出す

6.そして時間までに作業を終わらせるために、タイムマネジメントを行う

 

ドラッカーの時間管理術

【仕事でも必要な段取りとマネジメント】

仕事でも同じことが言えます。

リーダーの段取り次第、マネジメント次第で、仕事の進捗は全く違ってきます。

 

リーダーは組織全体を見て、組織全体を目標に向かって進めていく、その組織の長なのです。

リーダーは、決して作業者ではありません。

リーダーが段取りをしなければ、リーダーがマネジメントしなければ、組織は路頭に迷ってしまうのです。

また、リーダーが作業に入ってしまえば、リーダー自身が全体を見ることが出来なくなるのです。

 

リーダーは組織全体を動かし、組織全体の目的や目標を達成させることが、リーダーとしての役割であることを、自覚しておきましょう。

 

今回の引っ越しで、本当にリーダーの存在の大切さ、そしてリーダーの仕事の段取りやマネジメントの重要性を強く感じました。

 

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