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企業業績や部下育成に影響する「適材適所」を考える

time 2018/03/25

企業業績や部下育成に影響する「適材適所」を考える

 

 

【企業業績や部下育成に影響する「適材適所」を考える】

 

【適材適所とは】

適材適所とは、人の能力や特性などを正しく評価して、その人にふさわしい地位や仕事に就かせることです。

リーダーとして、この適材適所のスキルは非常に重要です。

適材適所は企業の業績や部下の育成に大きく影響します。

今回はいくつかの事例を参考に、この適材適所について考えます。

 

驚くほど業績が上がる適材適所マネジメント

【適材適所で業績を上げる製造会社の事例】

先日、業績が非常に好調なある製造会社にお伺いしました。

その会社ではいくつかの工場を持ち、そしてその工場は、量産する工場と小ロットのオリジナル商品を製造する工場の、大きく2種類に分けられます。

量産する工場では、主に男性の工場長を配置し、現場を厳しく管理しています。

また作業者は作業の早い熟練工を中心に配置し、まさに量産向きの人員配置としています。

オリジナル商品を製造する工場には、以前企画部門にいた若い女性を工場長として配置し、製造しながら商品の企画も考えさせています。

また作業者も若い方を中心に配置し、商品について自由に意見を言い合える環境を整えています。

この目的に合わせた適材適所の人員配置で、利益率は低いが量で稼ぐ商品と、量は少ないが利益率の高いオリジナル商品の開発の二つの軸で、非常に業績を伸ばしています。

目的に合わせた適材適所の人員配置が、大きく業績に貢献している事例として、学ばせていただきました。

そして企業としてのビジョンや目的を、明確に持っておくことも必要であると感じます。

この製造会社では、量産商品とオリジナル商品の二つ軸で稼ぐという大きなビジョンが明確にありました。

そしてそれに合わせて、社員の適材適所を考えていました。

企業としての適材適所について、非常に参考になる事例だと思います。

 

「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織

【部下育成の視点で適材適所を考える】

一方部下育成の視点で、適材適所を考えてみましょう。

この適材適所を誤ると、部下の強みを消してしまいます。

そして、その部下のモチベーションを下げてしまいます。

結果として、部下の成長を止めてしまい、最悪の場合、退職にもつながっていきます。

 

 しかし、部下の特性を考えて、部下の得意なことだけをやらせるということも、考えモノです。

部下の成長を考えると、出来ないことや苦手なことに敢えてチャレンジをさせることも、必要なことなのです。

リーダーとしては、非常に悩ましいことですが、厳しい判断もしなければなりません。

 

部下育成適材適所について、事例を使って考えてみましょう。

 

 

【ある営業マンで適材適所を考える】

営業として非常に優秀で、お客様からの信頼も高い、Kさんという営業マンがいました。

しかしKさんは、カンと経験に頼った営業で実績を上げてきた人で、誰もKさんの営業スタイルを真似ることが出来ませんでした。

またKさんは論理的思考に弱く、特に社内での会議やミーティングでは、話しの論点がずれることが良くありました。

ただ実績を上げており、人柄の良いKさんの営業スタイルは、個人のスタイルとして社内では認められていました。

そしてそのKさんは、今の営業マンだけではなく、今後の管理職候補としての期待を背負い、チームのリーダーを任されることとなりました。

しかしKさんは、チームのメンバーが相談を持ち掛けても、論理的な指導が出来ず、メンバーも頭に?マークがいくつも残るようなことがよくありました。

また真面目なKさんは、部下のために勉強会を取り入れたり、ミーティングの内容を見直したりなど、積極的に色々な改善活動に取り組みました。

ただKさんの考えることは、考える根拠がほぼ感覚的なところにあり、どうしても論理的ではなく、なかなかメンバーをうまくまとめられずにいました。

チームリーダーになってからのKさんは、非常に辛そうで、徐々にどんよりとした顔つきや雰囲気に変わってきました。

そしてKさん自身が、自分は管理職には向かないと自覚するようになりました。

その後Kさんはチームリーダーを外れて、また営業に戻ることになりました。

営業に戻ったKさんは、前のように活き活きとした顔つきに戻り、以前にも増して職人技のような独特の営業力で、更に実績を上げるようになりました。

【向かない仕事から見えてくる適材適所】

さてこの事例から、Kさんをチームリーダーに抜擢することは正しかったのでしょうか。

営業に戻って更に活躍しているKさんを見ると、やはり一営業マンとして生きていくのが、Kさんにとって幸せなことではないかと思うのかも知れません。

しかしKさんは、一度チームリーダーという立場を経験したからこそ、更にKさんの強みである独特の営業に磨きがかかりました。

そしてKさんの強みが明確になりました。

全体を見ていたKさんの上司は、組織としてKさんの活用方法を確信するようになりました。

そしてその後のKさんの活躍ぶりです。

 

適材適所とは、単にその人に合っている仕事や部署に配置するだけではありません。

敢えて向いていない仕事や合わない部署などに配置することで、適材適所が見えてくることもあります。

【部下と常に向き合い適材適所を考える】

リーダーは常に部下と向き合い、その時々の状況に応じた適材適所を考え、実行していく必要があります。

逆に常に部下と向き合い、考え続けなければ、適材適所を実行できません。

その覚悟がリーダーには求められます。

 

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【おわりに】

リーダーとして適材適所を考えるスキルは非常に重要です。

そして適材適所は、企業業績にも、部下育成にも、大きく影響してきます。

コマ合わせのような配置を時々見かけますが、安易な適材適所は絶対にしないようにしましょう。

 

リーダーの皆さん、今後も一緒に頑張ってきましょう!

 

 

 

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