2018/04/14

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【ファシリテーションとは?その意味について考える】
リーダーは、様々な会議やミーティングなどを主催する立場にいます。
この会議やミーティングを活性化させるために、リーダーにはファシリテーションのスキルが必要なスキルとして求められています。
またこのファシリテーションのスキルは、部下との面談やお客様との打ち合わせなどの場面でも活用できます。
そして今回は、このファシリテーションの意味について、考えます。
まずは、ファシリテーションに対する理解を深めましょう。
【ファシリテーションが重要になった背景】
商品やサービスなどが多様化し、そして物や情報が氾濫している今の時代、消費者のニーズも複雑化し、そして多様化しています。
昔のように、物や情報が少なく、商品やサービスもそれほど多様化していなければ、ある程度の知識と経験で、ある程度正しい判断が出来ていました。
しかし、今の時代は、あまりにも選択肢が増えすぎ、知らないことが多すぎて、知識と経験だけでは、判断が出来なくなってきています。
そのような今の時代、トップダウン的な縦割り組織から、一つの部門にはリーダーが一人で、他のメンバーは全て同列というフラットな組織、またプロジェクトにより、部門を飛び越えて集まる、また状況によっては会社を飛び越えて集まる、ネットワーク型の組織など、組織の形も変わってきています。
このような流れの中で、色々な人の意見を引き出し、多くの人の価値観などを共有しながら意見をまとめ、より良い結論を導き出すための、ファシリテーションのスキルが非常に重要になってきます。
【ファシリテーションとは】
ファシリテーションとは、単なる会議やミーティングの進行役ではありません。
ファシリテーションという言葉を直訳すれば、物事を容易にすること、簡易化という意味ですが、会議やミーティングなどの場を活性化し、その場に集まる集団がチームとして機能していくことを支援することを言います。
チームとはグループと違って、同じ目的や目標を持ち、それに向かって協力し合って活動している集団であり、そのチームをうまく機能させることが、ファシリテーションの目的です。
【良いファシリテーションとは】
多くの良い意見が出て、ワイワイガヤガヤとディスカッションが活性化すると、よりチームのメンバーに納得感を得られる結論につながり、コンセンサスの度合いが深まります。
そしてコンセンサスの度合いが深まっている状態というのは、腹落ち度が深い状態で結論に合意をしていますので、「よし、やろう!」「頑張ろう!」というモチベーションが高まっている状態でもあります。
つまりメンバー全員の高いコミットメントにつながりやすい状態です。
そして高いコミットメントは行動につながりやすく、行動は結果につながりやすくなります。
つまり良いファシリテーションとは、ディスカッションが活性化しコンセンサスの度合いを深めること、コンセンサスの度合いを深め高いコミットメントにつなげること、そして行動につなげ結果につなげること、となります。
【まとめ】
会議やミーティングを活性化することだけが、ファシリテーションではありません。
しっかりとその後の仕事としての結果につなげることが、良いファシリテーションなのです。
このファシリテーションの基本的な意味を理解し、そして結果につなげるために、どのように会議やミーティングを実施していくのかを、考え、準備し、運営していきましょう。