「働く」ことを考える課

「働く」ことに悩んでいる人たちに、少しでも勇気や元気を持ってもらえるように、「働く」ことを前向きに、そして色々な視点で考えていきます。

「はれのひ」と「てるみくらぶ」の問題から考える

time 2018/01/23

「はれのひ」と「てるみくらぶ」の問題から考える

 

 

【「はれのひ」と「てるみくらぶ」の問題から考える】

 

【「はれのひ」の問題】

振袖の販売、レンタル・着付けなどを展開していた「はれのひ株式会社」が、平成30年1月8日の成人の日に、店舗を突如閉鎖し、成人式で晴れ着を着ることが出来なくなった、新成人が多数発生しました。

同社の社長は、現在も雲隠れをしている状態です。

どのような理由があろうとも、一生に一度しかない成人式を台無しにされたことは、許されるものではありません。

社長には、しっかりとした説明を求めたいし、被害者に出来る限りの誠意を見せて欲しいものです。

民間調査会社によると、平成28年9月期には約3億6000万円の赤字、約3億2000万円の債務超過に陥っていたということです。

 

※平成30年1月26日の夜、横浜市内で篠崎洋一郎社長が謝罪会見を行いました。

このような責任の取り方には、かなり疑問を持ちますが、とりあえず世の中に出てきてはくれました。

やはり事業は、もし続けていくことが厳しいのなら、適切なタイミングで、従業員やお客様へのご迷惑を最低限にした状態で、撤退することの大切さを感じているところです。

 

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【「てるみくらぶ」の問題】

東京都渋谷区に存在していた、格安旅行会社の「株式会社てるみくらぶ」が、平成29年3月27日に自己破産を東京地裁に申請し、倒産しました。

「てるみくらぶ」を通して支払われたはずのホテル代が請求されたり、また航空券が予約されていなかったりと、実際に旅行客が被害に遭っています。

被害額では最低でも、約6,000万円もあるようです。

日ごろから出費を切り詰めて、お金を貯めて旅費を賄い、そして本当に楽しみにしていた旅行だと思います。

そのお金を貯めた努力も、旅行という楽しみも本当に台無しになりました。

ちなみに、「てるみくらぶホールディングス」と合わせて、負債額は約218億円と、とてつもない額になっています。

 

 
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【事業を運営する責任】

事業を運営することには責任を伴います。

それは、従業員に対する責任と、そしてお客様に対する責任です。 

【従業員に対する責任】

従業員は生活をかけて働いています。

そしてお客様の喜ぶ顔を見たくて、そしてお客様に感謝をされることを働きがいとして、仕事をしています。

事業を運営するということは、従業員の雇用を守り、そして従業員に働きがいを与えているということです。

「はれのひ」と「てるみくらぶ」の従業員は、どのような気持ちで働いていたのでしょうか。

そしてそのような会社で働いていたことを、どのように思っているのでしょうか。

また、従業員の今の生活はどうなっているのでしょうか。

家族はどのように生活をされているのでしょうか。

本当に悔しい思いをしているでしょうし、辛い思いをしているものだと思います。 

【お客様に対する責任】

そしてお客様は、その会社の商品やサービスを当てにしています。

「はれのひ」では、一生に一度の成人式が台無しになりました。

「てるみくらぶ」では、楽しみにしていた旅行が台無しになりました。

お客様も、本当に悔しく、辛い思いをしています。

事業を運営できなくなるということは、お客様にもとてつもない苦痛を与えることにもなります。

 

 

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【経営者の責任】

経営者には責任があります。

それは事業を存続させる責任です。

事業が存続できなくなったら、従業員にも、お客様にも迷惑をかけることになります。

常に経営者には、事業を存続させるための取り組みを考える必要があります。

【事業の撤退】

しかし残念ながら、全ての事業が存続できるとは限りません。

もし存続できないとしたら、出来る限り、迷惑をかけない対策を講じて、事業から撤退をしなければなりません。

事業を撤退することは勇気がいりますし、プライドにも傷がつきます。

しかし、再建が出来ない事業を長く続けていると、傷口は更に大きく広がります。

今回の「はれのひ」や「てるみくらぶ」と同じことが発生します。

まだ傷口が小さいうちに、撤退を判断する勇気が、絶対に必要です。 

【専門家に判断を仰ぐ】

そのためには、相談できる、そして信頼できる専門家と常にコンタクトを取っておくことが必要です。

冷静に、そして客観的に見て、今の事業が続けられるのか、それを専門家の視点で、定期的に判断を仰ぐのです。

自分の事業を、自分自身では、冷静に判断が出来ません。

ここは、専門家に頼る部分です。 

【撤退する基準を決めておく】

そして、撤退する基準も最初から考えておくことが必要です。

これはなかなか難しいことでもありますが、やはりこの撤退ということも、経営者の責任でもあります。

出来るだけ傷口が小さいうちに、そして出来るだけ従業員の雇用が守られ、そしてお客様に迷惑のかからない撤退方法も、選択肢として考えておくべきことです。

 

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【経営者・リーダーに求められる勇気とスキル】

経営者だけでなく、リーダーとしても撤退の判断ということは、部門を率いる責任者としては、求められるスキルです。

採算の合わない顧客から手を引く、金額設定を見直すなど、通常に行われていることかと思います。

これも判断が遅れると、傷口が広がります。

 

経営者、そして部門の責任者であるリーダーは、事業を存続させるための努力は当然必要ですが、「はれのひ」と「てるみくらぶ」の問題より、必要なタイミングで事業を撤退する勇気とスキルが求められると、改めて感じました。

 

皆さんは、どのように感じられましたか。

 

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